【歴史/トレンド】アメリカ生まれのeラーニングはインターネットの普及とともに発展2013.09.23

eラーニングの発祥:パソコンの普及とともに

eラーニングの発祥は、1980年代のアメリカにさかのぼります。広い国土の隅々にまで高い品質の教育を浸透させることが当初の目的で、遠隔地での教育を充実させることに重点が置かれていました。同じ時期にコンピューターが普及しはじめ、パソコンを端末としたCBT(Computer-based training)という手法が確立しました。CBTは現在のeラーニングにつながる原型として画期的なもので、現在でも基本的なスタイルや学習風景は変わりません。

歴史/トレンド

この当時、CBTと並んでCAI(Computer-Assisted Instruction)という手法も大きく注目されていましたが、CAIは「コンピューター支援教育」と訳されている通り、学習にコンピューターを活用することを目的としたものでした。現在ではゲーム感覚で利用できる学習ソフトや学習アプリが当たり前のようにありますが、CAIは楽しみながら勉強することが目的であるため、双方向のやり取りも含むeラーニングよりも狭義であると考えられています。

インターネットを活用したIT教育手法へ

1990年代になるとインターネットが本格的に普及するようになり、教育にも積極的に活用されるようになります。これまでCBTと呼ばれてきたところにWBT(Web-based training)という言葉が登場し、教育にネットが活用されるようになってきたことが見てとれます。ただし、この頃に利用されていたWBTの多くはホームページで提供されていた教育コンテンツを閲覧したり、簡単なゲームやテストを利用するものでした。現在のeラーニングもネットを活用したものが多いことを考えると、このWBTが持つ意義も大変大きいと言えるでしょう。

なお、このWBTの時期にひとつ大きな動きがありました。それはAICCという取り組みで、すでにCBTやWBTを利用していたアメリカの航空業界が学習システムや教材の規格を統一したのです。この取り組みは現在のeラーニングで統一規格となっているSCORMにつながっており、eラーニングの普及や活用に貢献しているのは間違いありません。

ここまでは、まだeラーニングという言葉が使われていなかった時代でしたが、1995年頃からはこれまでのCBTやWBTの仕組みがeラーニングと呼ばれるようになりました。インターネットの普及に伴い、eメールやeビジネスなど、ネットを活用した仕組みを表す言葉に「e」を付けるのが流行ったことがありましたが、eラーニングもその流れの中で生まれました。この言葉を誰が作ったのか、どこで生まれたのかは定かではありませんが、いわゆる「eラーニング元年」と定義されているのはその直後にあたる2000年です。

日本でのeラーニング普及

日本国内でも比較的早い時期からCAIなどへの取り組みが見られましたが、当時は通信教育の新しい形という位置づけでした。その後1990年代に本格的な普及が始まり、eラーニングという言葉も定着するようになりました。2001年にe-Japanという国が打ち出した構想の中に教育分野での利用が含まれていたことから、国を挙げて本格的に利用されるようになった経緯があります。

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